北砂5丁目団地外壁修繕に伴う外装色彩計画


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場所:東京都江東区

年度:2012年~2016年

 

設計・監理:株式会社山設計工房他

事業主:都市再生機構東日本支社

外装色彩計画(4~14号棟):クリマ

住宅棟内部共用部(基準階)色彩計画:クリマ

商業棟サインデザイン調整(8号棟):クリマ

 

1971年(昭和46年)に建設された10棟(※住宅棟)2,809戸からなる大規模団地の改修計画。団地内には幼稚園・保育園が完備され、周辺には小・中学校があり、利便性と良好な住宅環境のバランスが図られている地域である。近隣の商店街は活気に満ち、下町特有の雰囲気が感じられる。

計画当初、既に一部の外装は改修が完了しており、既存の特徴あるタイル(鮮やかな黄系・青系)や改修済の住棟を考慮しながら、全体のカラーシステムおよび配棟配色の検討を行った。

中でも板状の住棟が3棟連続する5~7号棟の外周部およびセンター広場からの見え方や、小名木川沿いに長大な壁面が立ちはだかる10号棟の見え方など、各住棟の配置の特性や住棟同士の関係性を考慮しながら、配棟配色を検討した。

団地のシンボル的な存在である8号棟(1階が商業ゾーン、後にクリニックモールに転換)に既存の青系の基調色を配し、8号棟を取り囲むその他の住棟は10YR系でまとめている。全体の改修が完了するまでに4年を要しているが、徐々に既存の配棟配色を反転させることで、住民の方達にとって慣れ親しんだ環境が違和感なく再生されることを目指した。